株式会社ファームボンド様家計カルテ診断

診断コンテンツの気軽さを活かし、潜在層にリーチ!
親しみやすいデザイン・キャラクター開発で愛着醸成も
株式会社ファームボンド様は、「出会ったすべての人の可能性を広げる」というミッションのもと、投資教育事業や不動産事業、スポーツ振興事業を展開しています。特に投資教育事業では、投資家講師による投資セミナーや懇親会などを行う「株塾」の企画運営や、株トレード歴40年のプロトレーダーが監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の運営をされています。弊社では、「インテク」内の1つのコンテンツとして、「自分の家計を客観的に評価!家計カルテ診断」という診断コンテンツの企画制作を担当しました。
潜在層と接点を持つための企画コンセプト設計
本施策は、投資をまだ始めていない潜在層をターゲットに、より広く接点を持つことが目的でした。潜在層だからこそ、本題である「投資」ではなく、より一般的に馴染みがある「家計」という切り口で診断コンテンツを設計しました。結果ページでは、「国が出している給与データと比較した家計状況」と「お金に対する性格タイプ」が表示されます。
●平均と比較した家計状況
年代、性別、年代、居住都道府県、子どもの有無などといった属性と、世帯年収や貯金額などの家計について回答をしてもらいます。結果ページでは、平均と比べて高いか低いかが棒グラフで表示されます。総務省統計局や厚生労働省が出している統計情報をもとに、ロジックを組んでいます。
●お金に対する性格タイプ
「ずっと前から欲しかったものを見つけたら、あなたはどうしますか?」「何かを得るにはリスクが必要だと思いますか?」といった性格に関する質問にも回答してもらいます。結果ページでは、お金に対してどんな感覚を持っているかと、一言アドバイスが表示されます。
このように、家計について診断しつつ、性格についても言及することで、自分ゴト化を促しています。

潜在層を意識した親しみやすいデザイン、愛着を生み出すキャラクター開発
潜在層がターゲットであるため、「難しそう…」「自分には関係ない」と敬遠されずに、気軽に診断に参加してもらうことが重要でした。また、設問数が多いこともあり、途中で飽きずに楽しんでもらいながら最後まで診断をしてもらう工夫も必要でした。そのため、「気軽さ」や「親しみやすさ」を重視し、ポップな書体にしたり、カルテ診断ということでバインダーを背景にしたり、お金やグラフのアイコンをステッカーのような表現にしたりしました。
また、ふくろうのキャラクターイラスト(ファーボちゃん )については、「株について教える」というメディア自体のコンセプトから、「知的さ」の象徴であるふくろうを採用しつつ、かわいらしく親しみやすい印象になるよう、二頭身にデフォルメさせ、明るい色味を基調として設計しました。このようなキャラクターを取り入れたのは、家計というプライベートなテーマについての診断であっても、嫌悪感を抱かせない狙いもあります。また、ファーボちゃん は本診断コンテンツ以外にも、動画やメディア内で活用することも想定しているため、多様な使い方ができるよう表情が分かりやすく、色数も少なく、アイコンとして使いやすいよう工夫しました。

Client Voice
初めてのトライアルにも、「NO」といわずにゴールへ誘う
――このたびは診断コンテンツのご発注をいただきありがとうございます。改めて、診断コンテンツ(家計カルテ診断)を御社内で企画された経緯や、目的をお伺いできればと思います。
根本様:株式会社ファームボンドでは株式投資のスクールを運営しています。これまで広告掲載により顧客を獲得してきましたが、広告で取り込めるのは主に顕在層です。今後事業を拡大していくにあたって、潜在層も獲得する必要性があります。お客様の興味・関心を広く理解しつつ潜在層にアプローチする手段として、診断コンテンツが有効なのではないか?という話になりました。
――いくつかの会社にお声がけされていたと思いますが、弊社を選んでいただいた決め手は、どのようなところにあったのでしょうか?
永山様:各社を比較させていただいた結果、正直、QCDの差はごくわずかでした。
そのうえで最終的な判断軸となったのは、今回が初めてのトライアルであることを踏まえ、「こんなコンテンツがあったらいいな」というまだ輪郭の曖昧な"概念"を、どれだけ具体的なアウトプットに落とし込めるかという点です。
御社にはその力があると感じました。
さらに、無数にある選択肢の中から「この形で進めよう」と明確に導いてくれるディレクション力も不可欠です。
僕ら自身、日々の業務に追われる中で、どんなふうに寄り添いながら、ゴールへと伴走してくれるのか。
その点でも、御社なら安心してお任せできると判断しました。
――家計カルテ診断という切り口、フクロウのキャラクター設定など、企画やデザインまわりに関してご感想はありますか?
根本様:フクロウのキャラクターに決定するまでに、設定も含めてさまざまな提案をいただきました。納得感に結びついたのが、「なぜこのイラストなのか」「なぜこのキャラクターなのか」というロジックが提案資料にしっかり盛り込まれていること。最終的に、「学問の象徴」ということと「ファームボンドらしさ」を考えてフクロウに決定しましたが、ほかのキャラクターの提案資料も、論理構成が考えられていて、詳細にすり合わせができました。いい会社だと思いましたね。満足しています。
――最後に、FMの印象をお伺いできればと思います
永山様:ぱっと浮かぶキーワードは「組織感」です。組織としての効力感が非常に高い。
もちろん、実際には個々の方が動かれているのだと思いますが、それを組織としてしっかりカバーし、全体としてビルドアップしていく力を随所に感じました。
役割分担という意味では縦割りの構造に見えますが、それぞれのチームが有機的につながり、柔軟に連携している印象を受けました。
また、他社と比べて特に印象的だったのは、「NOと言わない姿勢」です。
たとえ実現が難しい要望であっても、常にYESに寄せた提案を模索してくれる。
こちらが求めた内容にピタリとはまる「YES」がなかったとしても、隣にある「YES」を探しに行く。
そんな前向きさと柔軟さを持ったチームだと感じました。
ありがとうございました!
今後も、さまざまなプロジェクトでお役に立てれば幸いです。